文章というものは、基本的に”本当に伝えたいこと”とそれを見せるための”引き”によってできている。
内容に興味を持てるかどうか、その先も読みたいと思うかはその”引き”にかかっていると言っても過言ではない。
そして内容に感嘆できるか、心揺さぶられるかは”本当に伝えたいこと”にかかっている。
そんなことはわかっている。わかってはいても、書けないものは書けない。
ということで、初投稿からいくばくか、あまりにも文章が書けないのでその原因を追究することにしました。
その中でできた具体的な解決策を、原因とともに紹介したいと思います。
書けない原因
経験値が足りない
文章が書けない第一の原因として、人生の経験値が足りていないということが挙げられます。
この世界を知らない。その仕組みを知らない。
知識が足りない。言葉を知らない。その表現方法が発想にない。
新しい体験をしない、本を読まない、情報を仕入れない。
それでは書けないのも当然の結果だということです。
思考の言語化をしない
次に、そもそも文章を書いた経験が少ないということが挙げられます。
これはなんにでも言えることなのですが、新しく始める物事に対して、最初から上手くいくはずがないということです。赤子はすぐに寝返りを打てないし、立てるようにはなりません。
当たり前ではありますが、やったことがないものはすぐにできるようにはならないということです。なにごとにも慣れは必要なのです。
見たもの触れたもの聞いたもの嗅いだもの味わったもの、五感で知覚したことを言語化したことがあるか。
感じたこと思ったこと考えたこと、その思考や感情を言葉として落とし込んだことがあるか。
これが意識してできているかどうかで、文章が書ける書けないは大きく変わります。
できないという壁
次に、アイデアが底をついてしまうということがあります。
そうすると、これ以上書けないという壁にぶち当たります。
壁に当たると、どうしていいかわからなくなり、人は停止し次に動けなくなるのです。
体力が足りない
その他に、体力がなく長時間の労働ができない、ということも言えるでしょう。
体力がないと長時間座って作業することが苦痛となり、集中力が持続しないのです。
集中力がなくなると注意力も散漫になり、誘惑に負ける要因にもなりえます。
誘惑に負けると、ついつい他の情報に目が行き、ゲームをしたりSNSを覗いたり他のことをし始めてしまいます。
これも書くことへの妨げになることでしょう。
失敗への恐れ
最後に、失敗への恐れです。
誤字脱字をしてしまったらどうしよう、おかしな表現を使ってしまったらどうしよう。
誰かを傷つけてしまったらどうしよう、炎上してしまったらどうしよう。
そういった起こり得る問題への恐怖心が、執筆の足枷になってしまうこともあります。
具体的な解決策
目標と目的を設定しよう
第一に考えるべきことは、なにをもって完成とするかです。
文章を書くということは、なにか伝えたいことがあるからと言えるでしょう。
その伝えたいことはなにか、どう表現したいか、そのイメージを明確にするのです。
そのためにはまず、目標と目的を定めましょう。
なにを伝えるかを明確にし、最終的な着地点を決めるということです。
行きつく場所がわかっているのなら、後はそこへ向かって歩くだけでいいのです。
目標と目的がしっかりと定まっていると、横道に逸れたりせずに書き進められるので、作業も捗りやすいです。
読者側から見ても、なにが書いてあるかわかりやすいのも利点と言えます。
自分がなにを書いているのかわからなくなったら、その原点を思い出してみるとよいでしょう。
区切りを付けよう
フローチャートを作ると、より具体的にイメージしやすくなります。
フローチャートとは、処理の手順を図で表したものです。文字だけでは理解しにくいものを目で見てわかるようにできるので、とても便利です。
図解するとなにがいいかというと、作業に区切りをつけられるということです。
一度に全てをやろうとせず、小目標を定めるとやる気が持続しやすいのです。
メモを取ろう
常日頃から、思い付きやひらめきがあればメモを取るようにしましょう。
内容は本当になんでもかまいません。一言でも単語でも、自分な中でインスピレーションが働いたものは積極的に記録に残しておくと、後でネタ探しをするときに役立ってくれます。
同様に、気になることはすぐに調べるようにしましょう。
辞書があると便利ですが、調べ方は自由でかまいません。
好きなものを好きなように見ているだけで書けることが増えていくのですから、それをしない手はないです。
優先度を決めよう
次に、生活の優先度を決めるとよいでしょう。
なににおいても書くことを第一に置くと、ある程度の時間が確保できます。
無駄な時間の浪費が省けて、とても作業が捗るようになります。
要はスケジュールの管理をするとよいということです。
無理にでもやろう
強制的に作業せざるを得ない環境を作るというのはどうでしょうか。
無理やりにでも事に当たらないと、人はずっと言い訳を作り逃避してしまうことがあります。
そうならないために、たとえ嫌でもやるときはやるという固い意志が必要と言えるでしょう。
運動しよう
次に、物理的に体を動かしてみましょう。
伸びをすると体がほぐれ、疲労もとれて多少スッキリとするでしょう。
なんの動作もせずにジッと考えるのではなく、手を動かしてみたり頭を振ってみたりして考えると、普段使わない感覚が刺激されて、新しい発想が生まれることがあります。
軽くでも毎日運動をすると体力がつき、集中力の持続時間も増していくことでしょう。
別の作業をしよう
執筆とは別の作業をする、というのもよいです。
一旦書く手を止めて、レイアウトを見直してみるというのはどうでしょう。
文章全体を俯瞰で見てみると、新しいアイデアが浮かんでくることがあります。
書こうとしていた内容とは別に、他のタイトルで書き始めてみるのもありです。
違う内容を書いているうちに、元の書こうとしていた方の発想が湧き上がることがあります。
気分転換しよう
気分転換に、執筆以外のことをしてみるのもありです。
例えば本を読むことで、自分にはない知識や発想を得られることもありますし、新しいなにかを始めることで、未知の体験をすることができます。
そうすることで、視点を変えて違う角度から物事を捉えられるようになります。
他人を頼ろう
時には他者へ協力を仰ぐということも大切です。
誰かと意見交換することで、自分の中にある固定観念が破壊されたり、燻っていたモヤモヤが晴れたりすることがあります。
一人より二人、二人より三人。三人寄れば文殊の知恵ということです。
書かない時間を作ろう
執筆をしない、書くことを一切考えない時間を作るということも試してみてください。
アイデアが枯渇して書けないでいる状態が長く続くと、書くことが嫌になってきます。
それならいっそ書かなければいい。
不思議なもので、人間はしたいことをある程度やらないでおくと、またやりたくなってしまうものなのです。そして、以前にはなかった発想が頭にあったりするのです。
深呼吸しよう
次に、その場で一度、ゆっくりと深呼吸してみてください。
回数も時間も特に指定しないです。自分の思うようにやってみてください。
どうでしょう、頭の熱が引いて、少し冷静になれたのではないでしょうか。
気持ちがリセットできて、頭の整理がしやすくなったかと思います。
落ち着いてフラットに物事を観察するということも、大事なことなのです。
休もう
深呼吸をすると体がリラックスしたかと思います。
寝転んで目を瞑ると、さらに体が休まります。なんなら寝てしまってもいいです。
寝ている間に考えが整理されて、いつの間にか書けるようになっているということもあるでしょう。
集中できるときに集中して、休めるときにしっかりと休みましょう。
効率的にはその方がいいはずです。
頭脳労働の後は甘いものがおすすめです。おいしいものを食べてゆっくりと休んでください。
まとめ
書けない原因まとめ
書けない原因は以下の通りです。
- 人生経験値不足。
- 無知蒙昧である(世界を知らない、言葉を知らない)。
- 新しい体験をしない。
- 本を読まない。
- 情報を仕入れない。
- 思考の言語化をしない。
- 発想力(アイデア)不足。
- できないという壁に当たる。
- 一度立ち止まると、なかなか次に動き出せない。
- 集中力不足。
- 体力不足。
- 注意力散漫。
- 誘惑に負ける。
- 失敗への恐れ。
解決策まとめ
解決策をまとめるとこのようになります。
- 目標と目的を設定する。
- 目的意識を常に持つ。
- フローチャートを作る(区切りをつける)。
- 積極的にメモを取る。
- 気になることはすぐに調べる。
- 優先度を決める(スケジュール管理)。
- 強制的に作業せざるを得ない環境を作る。
- 無理やりにでも事に当たる。
- 運動をする(物理的に体を動かす)。
- 書く以外の作業をする。
- 別の話を書く。
- 気分転換をする(視点を変える)。
- 情報を仕入れる。
- 本を読む(自分にない知識や発想を得る)。
- 未知の体験をする(新しいことを始める)。
- 他者へ協力を仰ぐ。
- あえて執筆をしない。
- ゆっくりと深呼吸してみる。
- 身体を休める。
- 糖分摂取。
おわりに
これまで偉そうに解決策を述べてきましたが、じゃあお前はスラスラと文章が書けるのかと問われると、全くそんなことはありません。
あまりにも書けなさ過ぎて数ヵ月間ブログを更新できていない有様です。
ならこんな記事なんの役にも立ちやしないじゃないかと言われると、その通りかもしれません。
あくまでこうする人もいるという参考程度にしていただけたらと思います。
どれだけ策を弄しても、できないときはできない。
できないものはできない。
そういった諦めも、時には必要なことなのかもしれません。
余談
この記事が書き上がるまでに、数ヵ月の時間を要しています。
そのときの心理状態がこちらです。いとあはれですね。
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